経営方針・成長戦略
エンジニアリング力と独自のプラットフォームで、
半導体製造のサプライチェーンを支える――。
私たちTMHは、半導体工場の「止めない製造」を実現する
リーディングカンパニーです。
企業理念
社名「TMH」は、Technology Makes Happiness の頭文字に由来します。
先端技術がもたらす豊かさを、私たちの存在意義としています。
MISSION
先端技術で
豊かな社会を創ること
VISION
最高のバリューを
提供し続けること
事業概要
半導体工場へのトータルソリューション
私たちは、半導体工場が直面する調達・製造・物流の課題を、「エンジニアリング力」と「プラットフォーム力」の両面から解決する半導体製造フィールドソリューション事業を展開しています。
事業は大きく2つの柱で構成されます。
(1)部品販売・修理サービス
独自の越境ECプラットフォーム「LAYLA-EC」を通じて、世界中に点在する装置・部品の売買を可視化。
希少部品の供給や修理サービスをワンストップで提供します。
国内半導体工場の50%超が導入済みで、取扱アイテム数は39.4万点を超えます。
(2)装置販売サービス
半導体製造装置の解体・移設・搬出から、プロセスチューニング*、立上げまでを一気通貫で提供。
なかでも装置売買の前提となる「解体工程」を内製化していることが核心です。
世界最大級の半導体メーカーからサプライヤーアワードを受賞するなど、グローバルに評価されています。
※プロセスチューニング:
半導体製造装置を設置・稼働させる際に、その装置が最良の性能を発揮できるよう、温度・圧力・ガス流量などの製造条件を一つひとつ調整・最適化する作業
ECプラットフォームとエンジニアリングを融合し、
半導体工場の持続的な稼働を支える
世界中のエンジニアリング会社・サプライヤーと協業し、部品の修理・販売、歩留まりの改善、不要装置の買取まで、お客様の幅広い課題に対応します。
LAYLAが世界中の装置・部品データを集積することで調達プロセスを効率化し、半導体製造装置の効率的な運用と持続可能性に貢献します。
老朽化した半導体工場には、課題が山積している
国内で稼働する半導体工場の8割以上は、ウエハサイズ200mm以下の「レガシー工場」です。
IoTや車載・パワー半導体など旧型半導体の需要は底堅い一方、これらを支える工場には課題が積み重なっています。
調達の課題
装置の陳腐化・老朽化が進み、部品調達が困難。
調達手法も属人的でデジタル化が遅れている。
製造の課題
長期的な市場低迷でエンジニア人材が枯渇。
設備保全が属人化し、装置トラブルが品質問題や納期遅延に発展しやすい。
物流の課題
部品取りのために購入した旧型装置の保管が常態化し、生産スペースを圧迫する。
市場ポテンシャル
市場規模
世界の半導体市場は、AI需要に関連した投資に牽引され、2029年までに150兆円規模へ拡大する見通しです。
長期的には2050年までに750兆円規模へ成長する可能性も指摘されています。
当社が見据える半導体製造装置市場・中古装置市場も、これに伴い拡大が見込まれます。
出所:(一社) WSTS日本協議会「WSTS 2025年秋季半導体市場予測について」
東京エレクトロン(株)コーポレートサイト「The Future of the Semiconductor Industry and its People」
※150円/USDにて日本円換算後
人材不足
半導体関連産業の人材は不足が続いており、2030年までにさらに約14万人が必要になるとの見解もあります。
人材供給は業界全体のボトルネックとなりつつあり、当社の人材プラットフォーム(LAYLA-HR)やエンジニアリング力が果たす役割は一段と高まっています。
*1:経済産業省「⼯業統計調査」、「経済構造実態調査」
*2:⽇本経済新聞(SEMI幹部「2030年、世界の半導体⼈材150万⼈不⾜」」2024年12⽉12⽇記事)
プラットフォーム × エンジニアリング力
当社の価値の源泉は、「プラットフォーム力」と「エンジニアリング力」の掛け算にあります。
この組み合わせにより、独自のポジショニングを確立しています。
強み1
高付加価値
プラットフォームを活用した情報力と高度なエンジニアリング力に基づき、装置の立上げやプロセスチューニングといった高度な支援を提供。単なる仲介や販売には留まりません。
強み2
広いカバレッジ
装置メーカーが自社製品・先端工場中心であるのに対し、当社はマルチベンダー対応で、レガシー工場を含む幅広い半導体工場を支援します。
強み3
顧客基盤
国内ほぼすべての半導体メーカーと直接取引口座を開設済み。取引顧客数は400社超、うち半導体メーカーは80社超。技術的知見と顧客基盤の両方が高い参入障壁となっています。
成長戦略
Vision1000 ──
「半導体製造インテグレーター」への進化
私たちは中長期的に、売上高1,000億円規模の企業体への成長を目指しています。
アフターサービスを担う「装置ライフサイクルサポート」から、仕組みとシステムを通じて半導体製造を統合的に支援する“半導体製造インテグレーター”へと進化していきます。
オーガニック成長を加速させるとともに、
インオーガニック成長への施策に取り組み、Vision1000の達成へ
*売上高については流通総額の情報として記載しております。
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〜2025年11月期
Phase1
売上高
86億円
営業利益
3.5億円半導体工場のライフサイクルサポート事業確立
- LAYLA顧客基盤の確立
- 装置販売サービスの拡大
- プラットフォーム力、エンジニアリング力の強み確立
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2026年11月期〜
2028年11月期Phase2
売上高*
180億円
営業利益
17.6億円- 1)代理店ビジネス開始
- 代理店事業等、既存の強みを活かした周辺事業の開拓
- 2)ホワイトスペースM&A
- 半導体分野におけるホワイトスペースへの能動的M&A
- 3)プラットフォーム拡充
- LAYLA-HR、SEMICON.TODAY等、プラットフォームの拡充
- 4)グローバル展開加速
- 海外投資による販売・調達ルートの拡大
-
203X年
Phase3
売上高*
1,000億円
営業利益
150.0億円中期施策を磨き上げ
オーガニック × インオーガニックで、更なる成長へ!
具体的な業績計画・前提は、決算説明会資料にて開示しています。
決算説明会資料をみるVision1000の実現に向け、私たちは4つの成長戦略を推進します。
海外の大手半導体装置メーカーの国内代理店事業を開始予定です。
代理店は単なる仲介ではなく、導入支援やサポートなど技術的背景が求められるため、高い利益率が見込めます。一度導入された装置は継続発注につながり、安定的な収益基盤を形成します。
半導体産業の歴史では、商社・代理店から出発し、据付・修理・改良といった技術サポートで付加価値を高め、やがてメーカー機能を獲得して世界企業へと成長した先行例があります。
「商社・代理店 → +エンジニアリングで高収益化 → メーカー化・グローバル化」という系譜に、TMHもまた立っています。
TMHは海外メーカーに対して日本市場の販売網・顧客リレーションを提供し、メーカーからは先端技術装置という新たな源泉を得ます。
国内工場に対しては「技術の翻訳者」「メーカーの顔」として信頼性と導入支援を提供し、世界有数の工場からの信頼を獲得します。
戦略的意義 1
継続的な高い
収益貢献
技術的背景が求められる代理店ゆえ高い利益率を確保。
一度導入された装置は継続発注され、アフターサービスへと波及します。
戦略的意義 2
エンジニアリング力強化
先端装置の取扱を通じて最新技術・ノウハウを獲得し、既存事業との技術的シナジーを生みます。
戦略的意義 3
信頼性の向上
国内外への高い技術力を証明し、当社の信頼性を高めます。
結果として、次なるメーカーの代理店への道も拓けます。
高利益率の理由
単なる仲介ではなく
技術的支援を伴う
継続性の理由
導入装置は
継続発注・保守へ波及
半導体分野の「ホワイトスペース(空白領域)」を能動的に開拓するため、M&Aを推進します。
すでに社内に専門チームを整備し、ソーシングからPMIまで内製で担える体制を構築。規律ある投資を徹底し、株主価値の向上に資する案件のみに取り組みます。
実行プロセス
Step1:ソーシング・戦略検討(独自情報を活用しシナジーを検討)→
Step2:評価・フィルタリング(投資リターン・財務健全性を評価)→
Step3:実行・PMI(統合プロセスも自社で完遂)
各ステップに専門チームを配置し、外部専門家は補完的に活用します。
独自ソーシングの優位性
① 能動的・独自のルート
M&A市場に出回らない優良企業へ1on1で接触し、交渉に優位。
② 業界・専門性への 知見
ソーシング段階から事業性・シナジーを的確に評価。
③ 内製化による
コスト低減
仲介に頼らず投資コストを抑制し、継続的な検討が可能。
戦略の位置づけと優先度
アンゾフの整理では、
既存市場×新規サービス=「新製品開発(ホワイトスペース)」を主戦場とします。
優先度は、高=事業統合(材料供給・ファシリティ・工事・人材・ソフトウェア・メーカー機能 等)、中=機能統合(部品供給・メンテナンス、装置エンジニアリング)、低=市場拡大(物流領域 等)。
優先:高
事業統合(ホワイトスペース開拓) :材料供給・ファシリティ・工事・人材・ソフトウェア・メーカー機能等
優先:中
機能統合:部品供給・メンテナンス、装置エンジニアリング領域
優先:低
市場拡大:物流領域等
「モノ」の安定収益基盤であるLAYLA-ECに加え、「人」のLAYLA-HR、「情報」のSEMICON.TODAYへと拡張します。3つのプラットフォームが有機的に連携し、新たな付加価値と収益機会を生み出します。
永遠に完成することなく性能が進化し続ける半導体チップになぞらえ、 当社プラットフォームもまた、「⼈」「モノ」「情報」を積み重ねながら成⻑し続ける姿を表しています。
① LAYLA-EC
モノ
安定収益基盤の拡張
2018年リリース。
商品点数の拡充・顧客深耕により、継続的な売上拡大と利益の積層を実現。当社利益の土台へと成長させます。
② LAYLA-HR
人
成長エンジンの
多層化(SaaS型)
2024年12月リリース。技術世代の変化に伴う人材需要を捉え、高度・専門領域へ展開。
付加価値と収益機会を拡大します。
③ SEMICON.TODAY
情報
非連続成長の創出
2025年7月リリース。
情報の積層と拡張により、新たな事業機会・連携・価値創出を生む成長基盤へと進化させます。
国内のトータルソリューションで培ったノウハウを海外へ展開します。
2025年7月、韓国・平沢市にグループ初の海外子会社「TMH KOREA」を設立。韓国を起点に、中国・インドを重点エリアとして、装置販売と越境ECの展開を拡大していきます。
「国内で確立(装置延命のトータルソリューション)→ 現地軸で展開(現地法人・現地人材で地域に根ざす)→ 販路・調達を拡大(装置販売 × 越境ECを世界へ)」という型で、再現性を持って広げます。
韓国初の海外子会社
世界的シェアを持つ韓国大手半導体メモリメーカーが実施する装置調達に係る入札への参加体制を構築したことを契機に、半導体製造装置の調達網をグローバルに拡大。
2025年7月15日、平沢市に子会社「TMH KOREA Inc.」を設立し、エンジニアリング力を活かした装置販売強化と越境ECプラットフォーム「LAYLA」の展開拡大を図ります。
平沢市は韓国大手半導体メモリメーカー工場など半導体関連工場が集積するエリアです。
中国重点営業強化
巨大な内需と国産化投資を背景に成長余地が大きい市場。
新事業の立ち上げや中古装置売買を円滑に進める拠点として、新たに上海市に子会社を設立中。
インド重点営業強化
国策として半導体工場投資が進行し、旧型装置・メンテナンス需要も高い市場。ECから装置販売・顧客開拓まで日本と連携して対応します。
2025年11月期 ハイライト
2025年11月期は、装置販売ビジネスの伸長により売上高が前年比43.4%増と急成長し、3期連続の最終黒字・2期連続の営業増益を達成しました。
売上高
前年比+43.4%
最終利益
3期連続黒字
営業利益
2期連続増益
詳細な財務情報は、IRライブラリーの各資料をご覧ください。
将来見通しに関する注意事項
本ページには、当社の将来の見通しに関する記述が含まれています。これらは作成時点で入手可能な情報に基づく当社の判断であり、既知・未知のリスクや不確実性を含みます。実際の業績等は、経済情勢や事業環境の変化等により、これらの記述と大きく異なる可能性があります。本ページは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。記載されている第三者作成の情報・データについて、当社はその正確性・完全性を保証するものではありません。
